スタッフ 2021.05.31.

マネジメント層必見 真のリーダーシップを発揮する4つの方法

優れた研修トレーナーである、コヴィー博士(『7つの習慣』の著者)はこのように述べています。
「ほとんどの組織はマネジメントのやり過ぎ、リーダーシップのなさ過ぎである」
現在は様々な企業、サービスが多様化しているため「何が正解なのか?」「将来はどうなる?」と迷う方も少なくありません。

そのような状況の中で、チームを率いるリーダーはどうあるべきでしょうか?
『7つの習慣』の中では、ジャングルという環境で説明されています。

1.方向性を示す

過酷な社会状況・経済状況の中で決断し、成果を作ってゆくことは、未開のジャングルにいるとも言えるでしょう。
うっそうと樹木が茂っているジャングルの中、あなたのチームは道に迷ってしまいました。
リーダーであるあなたは最初に何をすべきでしょうか?
それは、冷静に周囲を見渡し、一番高い木のてっぺんまで登り、周囲360度を見渡して進むべき方向を特定することです。
これはどのような組織でも同様です。
自分たちはどこへ向かっていくのか、組織目的やビジョンを掲げるのがリーダーの最初の役割といえます。
リーダーシップの始まりです。

2.組織を整える

進む方向が決まっていても、ジャングルでは樹木が生い茂り、思うように前進できません。
そのためリーダーは道を整備しなければなりません。下草を刈取り、道を切り拓き、コミュニティを形成し、チームメンバーが歩きやすいように道を舗装するのです。
これが2番目の役割です。
掲げた組織目的の達成に向けて、優先順位を明確にし的確な人員配置や意思決定プロセスの整理など、組織構造やシステムを整えます。

3.エンロールする

エンロールとは、「自己決断を促す」状態を作ることを指します。
「人が何かの魅力や価値を感じ、自分で決めて、自分から物事に主体的、積極的に取り組む状態」の意味です。
「さあ、みんなでこのジャングルを進んでいこう!」と声高に叫んでも、メンバーが主体的に歩き始めなければ目的地には達しません。
そのためにはリーダーには、管理やマネジメントではなくエンロールが必要なのです。

4.模範となる

準備が整いました。リーダーは「よし、あとは目的地に向かって進むだけだ!」と目標とスローガンを掲げ、メンバーを鼓舞します。
リーダーの最後の役割は自ら模範を示すことです。
師匠(メンター)と弟子の関係とも例えられますが、同じプレイヤーであることが何より大事です。
組織において継続的に結果を出し続け、目標達成するために、リーダーはメンバーから信頼されることが不可欠です。

まとめ

リーダーシップとは、「マネジメント側の役職についていれば、自然と身につく能力」でもなく、「一部の限られた人が持つ能力」でもありません。
事業やプロジェクトを推進していく上での日々の業務を通じ、意識しトレーニングを重ねて磨かれていくものなのです。 これらの内容を意識しながら、実践を通して身につけていくと良いと思います。