スタッフ 2017.04.1.

インターネット時代における情報リテラシー

インターネットの発達により世界中への情報アクセスが容易になり私たちの生活はとても便利になりました。

昔は情報を伝える媒体は、TV、新聞、ラジオのみで、個人が制限なく自由に発信できる場は限られていました。
しかし、今はインターネットが普及し、個人が情報を発信できる場が増え、自分次第で沢山の人に情報を発信していく事ができます。
また、国境を超えて沢山の人と繋がれるし、自分の知りたい情報をすぐ得る事ができます。

インターネットが普及した現在、そして未来は、自分次第でいくらでも情報を発信できるし情報を取れる、可能性に溢れている時代です。

その一方で、インターネット上には真偽がはっきりしない情報も多いのは事実です。
日々様々なニュースが掲載され、その真偽を追求するニュースがまた掲載されます。
そして、その繰り返しをしている内に、また新しいニュースが飛び込んできます。
そのため、真偽が分からない、結論がよく分からないままその話題が終わってしまう事も多いかと思います。

情報リテラシーの最も基礎的な能力は、日々の膨大な情報の中から本当に価値ある情報を見極めて取捨選択し、ビジネスに活用していく力です。

多種多様な情報が容易に入手できる時代に求められるのは、必要な情報を探し出し、評価し、活用する力を持っているか、その力がとても重要になります。

日本経済新聞社で長年デスクや編集長を歴任してきた若林宏氏は、情報リテラシーを高めるための情報活用術を以下のように述べています。
引用:転職サイトDODA(デューダ)
「まずは、情報そのものの信頼性を見極める力が重要です。新聞記者は今も昔も「足で稼げ」と言われますが、それは一次情報に当たることの重要性をよく理解しているからです。 私も過去、裏を取りきれなかった情報を記事にしてしまい、痛い目にあった経験があります。特に、ネット上の情報収集は容易ですが、二次、三次情報も多く含まれ玉石混淆、鵜呑みにできないことを肝に銘じましょう。 情報は、必ず発信者や発言者を確認し、本当にそれは信頼に足る情報か? を常に自分自身で判断する習慣をつけてください。」
「基本的かつ普遍的な経済・経営知識は、最低限持っておく必要があります。 どんなに信頼性の高い情報を得たところで、たとえば、株式会社の成り立ちや基本的な決算用語などを理解していなければ、その情報の意味を十分に汲み取ることができません。 逆に、基礎知識があれば、一つの情報からでも多面的な意味を読み取ることができるようになります。」
※若林 宏
日本経済新聞社人材・教育事業本部企画委員
早稲田大学政治経済学部卒、1984年入社。
流通経済部、「日経トレンディー」編集部などを経て、98年流通経済部次長、2000年大阪経済部次長、
06年から会員制雑誌「日経消費マイニング」「日経消費ウオッチャー」編集長。
10年松山支局長。13年から現職。


容易に情報が取れる現代社会だからこそ、一次情報に触れること、自ら足を運ぶことが大事になります。

情報には必ず「事実」と「意見」が入ります。
その情報がどういう立場の人から発せられていて、客観的な事実は何か、その確認が必要です。

インターネットは私たちにたくさんの可能性を広げています。
だからこそ、自ら足を動かし、経済・経営知識を学び、情報リテラシーを向上させてその可能性を最大限活かしましょう。

チーム株式会社
代表取締役 太田泰史