働き方の変化から見えてくるチームビルディングの重要性
日本の働き方の変化
戦後の日本における働き方は終身雇用制度として、個人が新卒で入社してから一社で勤め上げ、キャリア形成をしていく働き方でした。
それが転職市場は年々拡大を見せ、自分が望む職場環境を求めやすくなりましたが、今では複業という一人が複数社に所属して同時並行的に仕事を進めるような働き方が浸透しつつあります。複業では転職と違い、いわゆるマンパワーとしての充足を目的としたものではなく、専門性が高い人たちが新プロジェクトを進めていくことで、新しいビジネスモデルの創造やキャリア形成を目的としています。
複業を一例としてあげましたが、働き方が多様化していくことで、ビジネスパーソンとして求められる力は業務に関する専門性に加え、様々なチームで仕事を進めていく力
「チームビルディング」が必要になります。
今回は、新しい働き方に求められる能力
「チームビルディング」についてご紹介します。
チームビルディングとは
チームで仕事をすると良く聞きますが、そもそもチームとは「同じ目的を達成する集団」です。そしてチームビルディングという言葉の意味は「チームをつくる(構築する)」ということです。
今の一般的な会社に就職して労働する働き方では、会社という組織に自分が入り、既に走り始めているプロジェクトや達成目標にアサイン「される」という受動的な仕事の進め方になります。
しかし、複業のようなこれからの働き方では受動的な仕事の進め方ではなく、各々がリーダーシップを発揮し、目標達成のために主体的に仕事を進めていく能動的な仕事の進め方になります。
その際に能動的にチーム内で自分の価値やパフォーマンスを最大限にしていくためには、業務遂行能力だけでなく、チームとして仕事を進めていく能力が必要になってきます。
チームをつくっていくための3STEP
チームをつくるうえでは、共通目的を持った個人が集まり、達成するための集団として機能していく必要がありますが、主体性をもったメンバーが集まったときに意見の相違や仕事の進め方の違いなど必ず発生します。もしかしたら、前提の共通目的ですら、認識にずれがあるかもしれません。
そのため、徐々にチームを機能させていくという過程を3ステップにまとめると以下のようになります。
STEP1
チームメンバーを集める。チームの目標設定を定める時期。
STEP2
チームメンバーの個性や意見の違いから混乱が生まれ、相互理解を深めることで目標達成に対して共通認識を持つ時期。
STEP3
相互理解からチームが機能するようになり、結束力が生まれ相互にサポートしあったりすることでチームワークが形成される時期。
まとめ
チームで仕事をすることで相乗効果を生み出すことの価値は、大きな成果を創るうえでは必要です。そのうえでチームを機能させるためには、必ずチームを形成するタイミングを乗り越えるフェーズがあります。
会社という枠組みを超えた働き方が浸透していく世の中では、各々がチームビルディングをしていく力を身に着けることが、ビジネスパーソンに求められる能力になっていくと確信しています。