スタッフ 2017.04.1.

外国人労働者の活用とリーダーシップ

グローバル化の進展により日本においても外国人労働者を見かける機会が増えました。

日本政府は1999年8月に国際競争力を上げていくために外国人労働者を積極的に受け入れることを閣議決定しています。

参考URL:外国人労働者の受け入れに関する政府等の見解等 第9次雇用対策基本計画
「経済社会のグローバル化に伴い、我が国の企業、研究機関等においては、世界で通用する専門知識、技術等を有し、異なる教育、文化等を背景とした発想が期待できる専門的、技術的分野の外国人労働者に対するニーズが一層高まっている。このような状況の中で、我が国の経済社会の活性化や一層の国際化を図る観点から、専門的、技術的分野の外国人労働者の受入れをより積極的に推進する。」

この閣議決定以降1999年時点で19万人だった外国人労働者は、2016年の時点で108万人、5倍以上の規模となっています。

低成長が続いている日本ですが世界平均からみるとかなり裕福な国です。

世界の60億人中、 1日1ドル以下で生活できる(=1日100円で生活できる=月収3,000円あれば生活できる)人口は12億人(5人に1人)、 1日2ドル以下で生活できる(=1日200円で生活できる=月収6,000円あれば生活できる)人口は30億人(2人に1人)、 そうした方々からすると日本で働くことはとても魅力的です。

そしてそうした生活水準ゆえに日本人より安い労働賃金で雇うことができることから日本企業としても大きなメリットがあり、外国人労働者の雇用が促進されています。

このように安い労働単価で意欲のある外国人労働者が日本に仕事を求めに来る時代は既に来ています。

そんな中で仕事やビジネスの世界で個人に求められる能力はどのようなものでしょうか。

フジサンケイグループで外国人労働者に関する情報発信をしている「ジープラス・メディア」では以下のように述べています。
「外国人を受け入れることによってもたらせる変化に抵抗を感じる人はまだまだ多いと思われます。 しかし、ここで視点を変えて捉えなくてはならない問題は、日本の組織は外国人に限らず、女性、シニア世代、非正規社員など様々な背景を持つ人々が活躍できる場を提供できているのかということです。
少子高齢化の中、競争力のある企業であり続けるために、「外国人を受け入れるべきかどうか」のではなく、「どのように多様な人の多様な働き方を許容できる職場をつくれるか」という質問への答えを探さなければならないのではないでしょうか。
そのためには今いる社員の協力が必要なことはもちろんですが、時には反発や混乱が起こることを覚悟しつつ、変化を推し進めて行く必要があります。
これは個々の社員の努力だけではなく経営層やマネージャー自身の変化の必要性に対する認識とリーダーシップが不可欠ではないでしょうか。」
多種多様な人たちとチームビルディングをし、共通の目標に向かって成果を作っていくこと、改革を推し進めるリーダーシップが求められます。

チームの成果を最大化できるリーダーシップを持った人材は今後より重宝されるため、今からリーダーシップを学んでいくことで私たちの可能性が広がります。
そして、外国人労働者の受け入れはより加速する可能性が高いため、多種多様な人材と仕事ができたくさんのビジネスチャンスも生まれるでしょう。

チーム株式会社
代表取締役 太田泰史